【コラム】占星術は「旅のしおり」

占星術は人生の「航海図」とお話ししていますが…

私は西洋占星術のセッションを受けていただく際に
占星術ってなんですか?とお尋ねを受けた場合は
『人生の航海図』という喩えをしています。

航海図(海図)には
例えば海の中にあって見えない岩礁であるとか
ぱっと見てわかりにくい漁業のための道具(漁網や定置網など)なども記されていて、
また闇夜や霧の中でも目印になりうる灯台の位置など
目指す場所へ行き着くためのさまざまな情報が描かれています。

→海図のイメージを知るなら… 第十管区海上保安本部「海図の種類」

海の大学にいたもので、航海図がわりと身近なこともあるのかもしれません。

また、kairos では西洋占星術のセッションにSTARナビゲーションと名付けています。
実はあまり知られていませんが
「ナビゲーション」という言葉を辞書で引くと、まず
『 航海、航空、航行、航海学、航法、(船舶・航空機などの)交通』とあるのです。

車の行き先案内システム、じゃないんですよね、元々は。

ですので、10の天体の導きについて、
『人生の航海図』というお伝えの仕方をしてきました。

言い換えると「修学旅行の『旅のしおり』だ!」という発見

ただこの「航海図」、私が思っているほどにはイメージが的確に伝わらないこともあって
このところ、どうお伝えするとわかりやすいかな、と考えていました。

脳内に投げかけてしばらくたった先日、突然閃いたのが、

修学旅行の「旅のしおり」

ということ。

ありましたよね、手作りの、旅行委員などの同級生が作る「旅のしおり」。

kairosでご提供している西洋占星術は、
修学旅行の「旅のしおり」みたいなものです。

旅のしおり。
旅行の行程や、持ち物が記されていて
みんなで歌う歌が載っていたり、
行先の歴史が説明されていたり、
地域特有の食べ物について勧められていたり、
方言や気候について書いてあったり。

普段の旅行で手に取る
「る○ぶ」とか「まっぷ●」みたいな一般的なガイドブックでもいいんですが、
修学旅行のってところが実はポイントなんですね、この場合。

自分でいく旅行だと、ある程度色々と把握しているはず。
乗る電車や、行先などを自分で決めたり手配しますもんね。
次にどこに行くか、わからなかったら進めません。
「今日はこのホテルに泊まる」
「明日は駅前からバスに乗る」
って、ある程度は考えて、決めて、わかって旅をしますよね、たとえ行った先ではノープランの旅であっても。

また、完全に行き当たりばったりの旅だとしても、
その都度、自分の意思と小さな決定の繰り返しで旅を進めていくわけです。

でも修学旅行って、そうじゃなかったですよね…。

知らなくても連れて行ってもらえる、でも知っていたら「もっといい」かも

旅のしおりを読まずにいても、同級生の誰かが知っていたり、
みんなと一緒に電車やバスに乗れば目的地まで連れて行ってもらえた。
歴史について知らなくても「お城でっかい」と思うことはできたし、
食べ物も旅館で出されたものを食べることができる。

バスの中でボーッとしていても
キャッキャとお話ししていても
同級生に適当に合わせておいてもなんとかなる。
自由行動のレポートを出さなきゃいけないから、そこだけちょっとがんばるかもしれないけど、
友達のものを見せてもらえばなんとかなった。

これ、すごく占星術にたとえやすいな、って思ったのですね。

人生って、主体的に生きていなくても進んでいきます。

クロノスの時間(誰にでも同じように流れている、時計が刻む時間)は、
ボーッとしてても、
生き生きと充実していても、
同じように流れていきます。

修学旅行の旅のしおりを読まなくても、
ある意味で全自動で旅が進んだように
私たちの人生も、進んでいきます。

占星術という「旅のしおり」を読まなくても、
それなりになんとかなって、
それなりにみんなと同じように進んで、
それなりにやった気にも、行った気にもなれる。

でも、もし、旅のしおりを読んでいたら、どうでしょうか?

自分の人生という「旅」は、自分で決めて進む

自分の人生という、自分のためだけの旅なのに
目の前に来たバスに何も考えずに乗って、
みんなが歩く方へただ流されて歩くような
「ただ乗っているだけ」
「どこに流されていくかすらわからない」人になるのか…。

自分の人生という旅を
自分の頭で考えて、感じて
喜んで、怒って、悲しんで、楽しんで、
「そろそろあの辺に急カーブがくるはずだから、スピードをゆるめて進もう」
「あの辺で高速道路に乗れるから、ちょっとギアを入れていくぞ」
という人になるのか。

修学旅行で
「え、次どこいくの?」
「へ〜、そうなんだ、知らなかった」
「今日、自由行動だよね、え、明日?なんだ、ちぇっ」
「いいのいいの、バスに乗れば連れてってもらえるでしょ、知らなくても大丈夫」
って言っていた、あの日の誰か、いましたよね。

ちなみに
この、なんとなく進んでいく人生も、
主体的に「そう生きる」と選ぶなら、アリです。
アリですけど、あなたはどうしますか?

あ!
旅のしおりは「カンニング」じゃないから、大丈夫。
そこには『みちしるべ』のような案内は書いてありますが、
人生の答えが決まりきった形で完璧に書いてあるわけではありませんから…。

宇宙は私たちに、自分で決めて進む余地を残してくれています。

自分の暮らし、人生、いのちをどうする?

自分の「LIFE」を、どうするのか。

Lifeは、生活、暮らし、人生、命、営み、勢い、などなど。

その、自分自身のLIFEを、あなたはどう扱いたいですか?

旅のしおりを読んで、
どうするか自分で考えて、決めて、進んでいく。

しおりに書いてあるのは、たとえばこんなこと。

ここでスピードをゆるめた方がスムーズかも。
あそこは一度止まった方が良さそう。
自分のことに集中しましょう。
おうちのことが気になりがちですよね。
やさしいから、他人に主導権を渡してしまいがち、自分でしっかり考えて。
こんな学びに興味を持つ可能性がありますよ。

どう選ぶか、どう進むか、それは自分で決められます。

旅のしおりは、
あなたの人生の旅をより良くできるかもしれないサポートにあふれていますが、
それを採用するかどうかを決めるのは、あなたご自身なのですから。

◆あなただけの「旅のしおり」を手に入れるなら→STARナビゲーション 個人セッション

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