kairosの考える西洋占星術的「土星の存在」

先日、朝早くに愛犬と散歩をしていて、
ゴミ集積所でゴミをまとめたり分別している近所のおばさま(自主的になさっている)を目にしました。
「あ、これって土星だな~、わかりやすいな~」と思ったので記事にしてみます。

 

西洋占星術のセッションをしていて土星の話になると
よく「悪い星」「嫌な星」っておっしゃる方がいらっしゃるのですけど、
そんなことないので、この例えならわかりやすいかな?と思うのです。

そもそも、土星は英語では「Saturn」。
たしかに響きからしてちょっとおどろおどろしいですけどね^^

 

話を戻しましょう。
まず、ゴミ集積所にそういうおばさまがいたら。

「なんか中身みられるのやだー」
「何食べてるとか何捨ててるとか思われるのやだ」
「恥ずかしいし、ゴミ袋開けられたくない」

などと思いますよね。

そこで、ちゃんとゴミを分別してないとしたなら、
「やだ、怒られる、怖い」
「出すのやめちゃおう、あのおばさんがいない日にしよう」
と思ったり、逃げたりしてしまいます。

 

ここでいうおばさまが、まさに土星の働きです。

若かったり、ちゃんとしていない(と自分で思っていたり)すると
『うざい』
『うるさい』
『めんどくさい』
『きらい』
『イヤ』 な存在であるおばさま。

 

でも、例えば自分の年齢層が上がってくると、同じゴミ分別おばさまにも

「ボランティアで綺麗にしてくれてありがたいわ~」
「自分ならできないけど、助かっちゃう」

というように思ったりしませんか?

もっと年齢層が上がると、自分自身がゴミ分別おばさんになったり^^

 

それ!
まさにそれこそが、『土星』なのです。

土星は、「悪い星」じゃなくて、
ちょっとお節介なおばさん。
もしくは、いつも目を光らせている先生。
口うるさいおばあちゃん

そんな存在です。

 

もういいよー!と耳栓をしたくなってしまうような存在かも…。

ちゃんとしている人なら、たとえ厳しいおばさまがいたとしても大丈夫。
あ。
ちゃんとっていうと、「ちゃんとしなきゃ」ってなってしまって
ちょっと語弊があるから別の書き方をしましょう。

自分で、自分に正直な行動をしている人とか
(何やってるの?と言われても、私はこれをしたくてしているんです!と言えるような人)
自分自身をちゃんと生きている人とか、
何を言われても気にしない人とか(それが良いかどうかは別として)
そういう人には土星は怖くないのです。

むしろ
「ありがたい」だったり、
「助かるわ~」だったりします。

若いとなかなかそう思えないですけどね
(土星を象徴する年齢域は55歳~。だから年齢が上がって、太陽や火星や木星を統合していったその先。人生を重ねてこそ、その価値がわかるのです)

年齢をある程度重ねていても
自分自身を生きていないと、やっぱりうざったい存在かもしれません。
「それでいいの???」って常に聞いてくるように感じてしまう。

『うるさいな、そんなのわかってるわよ~~!』
と言いたくなるかもしれません。

例えるなら若い時に言われてイヤなこと。

スカート短いわよ!だったり
(でも土星としては「チカンに狙われたら大変よ」って思ってるのかも)
足そんなに出してると冷えるわよ!だったり
(「女性の冷えは不調につながるからね」って心配してるのかも)
だらしない格好しないの!だったり
(「相手に低くみられちゃうわよ」ってアドバイスしてくれてるのかも)

そういうのが、土星の働き、土星の存在です。

だから生まれた瞬間の個人個人のホロスコープ(ネイタル)で、土星がつよめに働く方だと
気持ち的に大変なこともあると思います。

何かやろうとするたびに
「それでいいのっ?」って自分の中でブレーキがかかったりします。
(→こういう部分を詳しく知りたい方はSTARナビゲーションの個人セッションにいらしてくださいね😇)

あと、ネイタルではそうでもなくても、
今現在の空の天体の位置であるトランジットのホロスコープの巡り合わせで、
ご自身のネイタルに土星ががっつり重なる時期などにも、圧がかかることになります。

これは、誰にでも起こり得ます。

うまくいかない感じとか、全部ひっくり返される感じとか。

 

でもその時に思い出してもらえたら。

土星は、悪い星じゃなくて、
豊富な経験から「それ大丈夫?」って言ってるだけだから。

あなたが自分自身を生きていれば、応援してくれる星です。

もし、無理をしていたり自分を捻じ曲げていたら、
「ちゃんと分別して進みなさいよ」って言っているはずです。
必要なことと、そうでないこと。
好きなことと、そうでないこと。
大切なことと、そうでないこと。
しっかり、自分でわかって、自分に正直に進みなさいね、と言っているのです。

土星は、西洋占星術的に一つの切り口としてはそういう星。
ここが分かりにくいから、人によっては「凶星」ってなったりするのだと思います。
自分のために言ってくれてる、って耳が痛いですもんね。
悪い星だからそう、って思った方が、きっと楽なのだと思います。
(実際にそう考える占星術師さんもいるのは事実です)。

 

あ、そういえば、
私の大好きなマツコデラックスさんのホロスコープはこんな感じです。

右の下の方に、土星があります。
そこには、月も一緒にいます。

一番ナイーブな月に、
意識層では一番重い星である土星ががっつりかぶってます。

幼い頃から心の葛藤とか、やっぱりいっぱいいっぱいあった方あんだろうな、と想像できます。

でも!
その月と土星が彼女(彼?)の人生を大きく動かすカギになっているのです。
他の全ての星を、月と土星が寄り添いあって、俯瞰しながら動かしている。

マツコさんの「厳しいけど愛に溢れる言葉や態度」は、きっとこの月&土星の働きです。

この辺は、もし今度書く機会があったら個別に書きますね。

 

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