心の健康、ペットさんにも大切です

 

最近、何かのニュースか記事で
「常同行動を見てかわいいという人が日本には多くてびっくりする」というような文言を見ました。
元の記事を探したのですが、どこで見たのか…発見できなかったのですが…。

私はその記事で「常同行動をかわいいという人がいるんだ!」ということにびっくりしました。

私の頭の中では、
常同行動は「健全ではない」ことの表れ、という感覚だったからです。

常同行動(常同障害)がどんなものかというと、
クマがウロウロしているとか、
ライオンが同じところをぐるぐる回っているとか、
馬が熊癖(ゆうへき、と読みます。ふなゆすりと言ったりも。馬房などの中で、耐えず左右に体をゆらゆらさせるクセのこと)するのとか。

常同行動には様々なものがありますが、
科学的な研究のもと、基本的に全て「環境」に『問題がある』ということがわかっています。

動物が本来生きて生活するべき環境になく、
必要な刺激が受けられず、
手持ち無沙汰になったりすることで、
それを埋めようと起きてしまう行動。

それが常同行動です。

昨今、動物飼育の世界では「環境エンリッチメント」と呼ばれる考えが根付き、
飼育している動物が “本来持っている習性に基づいた行動ができる” ように飼育環境を多様に整えること、
とされています。

そのように飼育されるよう配慮されるべきであるということ。
常同行動は「環境刺激(原因)→感覚神経→中枢神経→運動神経→行動(結果)」(※引用詳細は文末)
という回路がわかってきていて、すなわち、環境(刺激)が原因であるとされています。

ですので、
常同行動が出るということは、
その飼育環境がその動物にとって『適切な環境ではない』ということになるわけです。

最近、動物園などで人気の「行動展示」。
旭山動物園が取り入れたことで一躍話題になりましたが、
あの行動展示も、この「適切な環境」を意識して取り入れられていますよね!

本来持っている習性に基づいた行動』ができるような環境を用意して、それをお客様に見てもらっているわけです。

飼育動物といってしまうと、動物園などを想像しがちですが、
身近なところでは、おうちで飼っているペットさんも含まれます

散歩が必要なのに、行っていない。
新鮮なお水が飲みたいのに、どこにも用意されていない。
カットが必要なのに、お手入れを全然しない…などなど。
飼育するために、飼い主さんが用意するべき環境が整っていないと、
健全な心と体がキープできません…。

そして環境エンリッチメント、というと見逃しがちですが、
これは例えば、どんな温度か、どんなベッドで寝ているか、という”飼育環境”だけでなく
周囲とどういう関わり方をしているか、いわゆる『飼い主さんとの関わり方』も含まれます。

それも「環境」のひとつの要因です。

飼い主さんとどのような関係を築いているか。
どんな声がけや、どんな行動のもとで飼われているか。
散歩にどれくらいいけるか、
新鮮な水が与えられているか。

そんなことの総体です。

私たちを含め、生き物にとって一番大切なこと。
それは

心と体が健康であること

それが阻害されている時には、
望まない行動となって現れて、「わかってね」と知らせているのです。

心の健康は、人間だけでなく動物にとっても、それはとっても大切なことなのですね。

動物さんと関わる仕事をする人間として、
またいち飼い主として、心に刻んでおかねば、と折に触れ思っています。

 

※この文中の「常同行動」は、飼育動物のものを指しています。
※環境以外の理由として脳内の神経伝達物質などとの関係も研究されています

※引用詳細:土田あさみ “環境エンリッチメント -Environmental enrichment- ”, 知能と情報 25(3), 93-93, 2013, 日本知能情報ファジィ学会

 

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